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覚醒剤
覚醒剤は仲間と摂取するとより危険 〜マウスによる実験で明らかに〜 ( 2011/4/12 )
慶應義塾大学文学部心理学研究室の渡辺茂教授はマウスを用いて社会的要因が覚醒剤(アンフェタミン)に及ぼす効果を検討しました。
まず、マウスを白、灰色、黒の3区画からなる実験箱に入れて、どの区画にどのくらい滞在するかを測定しました。つぎに覚醒剤を注射してある区画に閉じ込めます。他の区画に行くことは出来ません。翌日には生理食塩水を注射して別の区画に閉じ込めます。この処置を繰り返した後、再び3つの区画を自由に移動できるようにして滞在時間を図ると、覚醒剤を注射された区画への滞在時間が長くなりました。つまり覚醒剤が好きになってしまったのです。今度は同じケージにいる仲間と一緒に覚醒剤の注射を受けるようにします。すると覚醒剤注射の区画での滞在時間がさらに長くなりました。つまり社会的促進によって覚醒剤がもっと好きになってしまったのです。さらに、自分が覚醒剤の注射を受ける時には仲間が生理食塩水の注射、自分が生理食塩水の注射の時は仲間が覚醒剤の注射を受けるようにしました。すると先ほどの社会的促進は見られなくなります。また、面白いことに自分は生理食塩水の注射を受け、覚醒剤を注射された仲間と一緒にされた区画への滞在時間は少なくなることがわかりました。これは覚醒剤を注射されていないマウスは覚醒剤を注射されたマウスと一緒にいることを好まないことを示唆します。このように、覚醒剤の効果は仲間との共同摂取で増強され、耽溺や依存への危険性が増すことが分かりました。
この実験はBehavioral Pharamacology22巻3号に5月13日に掲載される予定ですが、電子版ではすでにアクセス可能です。

http://www.keio.ac.jp/ja/press_release/2011/kr7a43000005ws4r-att/110412.pdf


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